寂しさと苦しさ、だけじゃない。
ずっと怖かった。
上書きされていくことが。
誰かが悪いわけじゃない。
頭では理解しようとしてるはずなのに、時の流れの残酷さに、せかほしのスタジオに春馬がいない現実に、私は向き合えなかった。今日の放送を迎えるまで。
「これからも旅を続けていく、一緒に」
いや、正確にいうと
「一緒に」
たった一言。
でも、その一言に少し救われた。
それだけじゃない。
亮平さん
「(せかほしの)いちばんの魅力はJUJUさんと春馬くんのあの掛け合いだと僕は思っていたんですよ。もう、きょうだいみたいでしたもんね」
JUJUさん
「本当きょうだいでした」
時間にすればほんの数秒の掛け合いだったかもしれない。だけど、春馬をいなかったことにすることなく、触れてくれたこと。確かに、せかほしのスタジオに春馬はいたんだと、存在を感じることが出来たこと。
それだけで、もう充分、嬉しかったです。
一概に、触れることが正解だとも、触れないことが間違いだとも言えないと思うんです。言ってしまえばどちらも正解で、どちらも間違いかもしれない。ただ、昨日に限っては「触れること」が "わたしの中の" 正解だった。
私はやっぱり春馬がいないという現実とは向き合えない。受け止めることも、ましてや受け入れはことなんて、自分が生きてるうちに出来るのかさえ分からない。
だけど、せかほしはそんな私のことも受け止めてくれる気がした。それでもいいんだよ、分かってるよ、同じだよって。
そして、こんなにも温かいせかほしの旅の続きに、春馬がいないはずない。きっと、これからも春馬はいる。JUJUさんと亮平さんと神尾さん、そしてスタッフの皆様と "一緒に" 。
私はずっと上書きされることが怖かった。
これまでの旅の軌跡を記録した紙を、真っ白な絵具で塗り潰し、ゼロから旅の記録を始めるような。すべて無かったことにされるような。そんな怖さ。
だけど違った。真っ白な絵具で塗り潰されたわけじゃない。どちらかというと、水彩の絵具で新たな色を作るような感覚。これまで春馬やJUJUさんたちが作ってきた色に、「亮平さん」という色が加わり、せかほしが新たな色に煌めき出す。
そこにはきっと春馬の色も残り続ける。
そう思うと心が少し楽になった。
…そりゃ寂しいよ。
寂しくて苦しくて仕方ない。
だけど、それだけでもないと思うんだよね。
そして、伝えたい。
亮平さん。
「大切な友人から受け取ったバトン」
どれだけのプレッシャーだったのでしょうか。それでも、一視聴者として、春馬を愛おしく思っているひとりとして、亮平さんで良かったと私は心から思います。バトンを受け取ってくださり、春馬の大好きな場所を残し、そしてつないでくださり、本当に、本当にありがとうございます。
JUJUさん、神尾さん、スタッフの皆様。
あれからどれだけ皆様に支えていただいたか分かりません。それほどまでに、いつも、いつまでも、皆様からは愛を感じていました。愛とはこうゆうものなのだと、本気で思いました。どれだけ感謝の言葉を並べても足りないほど、感謝の気持ちでいっぱいです。新たなエンディングソング、JUJUさんの「Voice」。きっと、この曲を選んだ理由がある。それがすべてだと、勝手に思ってます。
ありったけの感謝と愛を込めて。